めんきょがっしゅくのひび~ぼっちと自炊禁止は辛いよ……~

最初に……

 この記事は、Kumano dorm. Advent Calendar 2020の19日目の記事です。

 寮生の皆さんはさぞ大会中で忙しいでしょうが、これでも読んで休んでくれればと思います。

 

 もう2020年も末ですね。今年はとても楽しい年でした。オリンピックで“日本国民”が一致団結して東京で高揚し、安倍首相は就任日数が歴代最長となり満を持して総理の職を辞め、さらには……え、コロナ?何それ、そんなんあったっけ。特にパンデミックが起きたなんて言う話聞いてないけどな……。

 

 茶番はさておき、今回は免許合宿のお話です(アドベントカレンダーでは2度目)。今年の夏に、自分は普通自動車免許を取るため兵庫県ポートアイランドに向かいました。そこで2週間ほど滞在し、無事卒業証明書を獲得しました。やったね、た○ちゃん!新しい運転手が増えるよ!!

 だけど、コロナで従来あるはずのサービスが無く、かなり不平不満たらたらの免許合宿になりました。Goto?んなもん知るか。できればもう一回くらいやり直したいくらい……。このことについては本文で述べるにとどめて、時系列順に述べていきます。

 

 

1.何か辛いの始まった

 そもそも、自分自身はそこまで免許合宿に行く気があまり無かった。外は暑いし、わざわざ兵庫に行くの面倒だし、特に車をブンブン走らせたいとかいうモチベはそこまで無かったし……とりあえず、銀行口座を作るときに必要な身分証明書を一つ取れればいいかな程度のもんだった。まぁ、大学生の間に取っておかないと、あと先免許をとれるほど十分な時間をとれるかどうかも怪しかったのは、今から思うとそうだった。

 出発は8月2日。合宿が始まる前日だったが、生活習慣ブレッブレの自分には集合時間を守れる気がしなかったので、前日のうちに集合場所付近に乗り込むことにした。幸い、集合場所は三宮駅とまぁまぁ栄えた街だったので泊まる場所はすぐに見つかった。19時半に寮を出て、22時前には三宮に着いた。快活CLUBの部屋を取っておいて、そこに荷物を置きゆっくりしていた。

 晩飯はラーメン屋に行った。その名前は「第一旭」。そう、ラーメン屋によく行く熊野寮生やラーメンに詳しい人ならすぐに察しがついて、熊野神社や京都駅近くにある「第一旭」を想起するだろう。そう!別物なんですよ、実は……。神戸にも「第一旭」はあるんですよ!昔、談話室で後輩に「第一旭」の話題を出したら、「神戸の店ですよね?」と言ってて「神戸にも系列店でもあるのか?あるいは知らないだけか」と思ったが、あれはあながち間違いではなかったのだ。ちなみに味はおいしいわけではない。

 ご飯も食べて、いざ就寝!その前に荷物確認をしたが、ここで重大な忘れ物に気づいた。印鑑を忘れていたのだ……。自分の名字を知ってる人ならわかると思うが、自分の名字は珍しい(全国で1000人もいない)ので、当然100均とかには置いてない。詰みました、はい。めちゃくちゃビクビクした。「大丈夫かな…これで合宿期間伸びて、料金増えたら嫌だな…かなり不安だ…」、こんな思いを抱きつつ、明かりを消した。

 

 8月3日、快活のポテトをポリポリ食べて、集合場所に向かいました。最初は全くわからなかった、だって「三宮駅ロータリー」つってわかるやついないダロ!!不安になって、車校に電話を入れたが、あまり要領は得なかった。その後、集合時間になってバスが来てわかったが(集合指定場所が曖昧過ぎて、不親切だな……)と思ってしまった。

 バスで数十分して車校に到着、ここで契約書にサインした。が、印鑑がないことについて怒られ、すべての契約書にサインをすることはできなかった。同時期に入校した3人と共に車校のスケジュールと部屋の扱いについての説明を受けて、荷物を部屋に置き、第1段階の第1回の学科教習を受けに行った。こうして自分のポートアイランドドライビングスクール(略称:PIDS)での2週間にわたる免許合宿が始まった。

 

スケジュールはざっとこんな感じで進んでいった。

8/3 入校

8/10 仮免許取得試験

8/18 卒業試験

 今回はこの日程を10日で区切り、8/3~8/10、8/11~8/18に分けて思い出を述べていく。また、その間にはこの合宿免許での不平不満(せめてこれは読んで欲しい!)をつらつらと述べていくことにする。まぁ、くだらない内容ですが、流し読みしてくれればそれだけでも本望です。

 

2.前半~速度感覚わからん……~

 入校してから、第1段階の教習を受けていました。

学科に関してはあんまし苦労しなかった。強いて言えば、交差点での対応だったり、例外的に右側を通ってもよい場合だったりの例外パターンを覚えるのに苦労したくらい。あとは色々と多い道路標識を暗記すること。特に矢印で示す「はじまり」と「おわり」、これに関しては未だにパッと出てこない。こんなんが免許持ってて大丈夫なのか?

 技能教習については、やはり運転し始めてしばらくはぎこちなかった。うまくアクセルが効かないし、ハンドルの傾きでどれだけ車体が傾くかもわからなかったし、全く運転の仕方がわからなかった。20~40㎞で外周をぐるぐるするので精一杯、カーブの時は慎重に慎重を期して10㎞で走っていました。だって、怖いもん。そのうち慣れてきたが、そこまでに色々とあったが、それは後述。

 部屋について触れて次章に行こう。部屋は本来2人部屋でベッドが二つあった。だが、当時は勢いが衰えてきていたとはいえ、コロナ禍の中にあり、2人を同じ部屋に放り込むこと

なんか、“密”になってしまうので以ての外だった。一人で部屋を使うことができ、広々とした空間で休めました……というわけではない(これについても次章)。

カギはカードキーで開ける方式(合宿施設に入る際と部屋に入る際の二重方式)で、部屋はカードキーを挿し込むことで電気が点く様式になっていた。一度部屋の中にカードキーを置き忘れて、窓口のお世話になって、自分の不注意を恥じた。

洗濯と風呂(シャワー)は施設内にあったので不便することはなかった。前者は共用で、泊まっている人がそれなりに多かったので中々使えるものではなかったけど。

 あと一回寮に戻りました。合宿期間中において基本的に一時帰宅は認められていないので完全に違約行為ではあるのだが、印鑑を取るためには致し方無かった。その時に部屋で後輩がやっていたFall guysを見て(帰ったら、このゲームするんだ……)と張り切ることにした。その2週間後に、Fall guysが台パンするほどのイライラゲーであり“クソゲー”であることに気づくが、アホ青年は疲弊していてそのことに何一つ気が付かなかった。

 前半はここまでにしとくかな。

 

3.クソ野郎!不平不満たらたら集

こっからは自分の2週間にわたる免許合宿で抱いた不満を文面にぶつけていきます。

 

①暇!

 とにかく暇だった。一人部屋だから話す相手もいなければ、合宿は当然一人参加なので、知り合いも誰もいない。部屋にあるのはテレビだけ。休憩場所っぽいところに置いてある雑誌はコロナで触ることができないし、中身を見ても古いものばかり。さらには、キッチンが使えないのだ!包丁とまな板すら無い!これについては後述するけども……。

 部屋だけではない。車校の中に入っても、本来あるはずのケーキバイキングは無く、漫画もあったとはいえ中途半端にしか揃っていなかったので読む気にならなかった。

 では、何をして暇をつぶしていたか?一つはテレビ。多分大学生活で一番テレビを見る時間が長かった気がします。次に課題。この時期には遅めの課題が出されていたので、それに対処していた。論理学はよくわからなかったので、できる問題(解けるとは言ってない)だけやって提出した、不真面目な学生でごめんなさい山口先生……。あとは学科の復習程度か。あんまし時間を奪われることはなかったけども。

 というわけで暇でした。

 

②窓口、仕事しろ

 窓口には当然何人かスタッフがいたのだが、その人たちの愛想と対応速度が、まぁ、ひどい。特に、金髪のお嬢さんは愛想がかなり悪かった。呼んでも来ないし、来てもかなり面倒そうにこちらの話を聞いていたのでイライラが募っていった。

 教官にも一人嫌な人がいたな……。その人はかなりネチネチした感じで教えてきていて、自分が何かミスをしたらそれで一度道路の端に止めさせてから「なんで止めたかわかる?」と逐一質問口調で聞いてきた。いや、そっちから指示してきたのに、なんで止めた理由を聞いてくるんだよ。この人が教官だったのは2回あれ、いずれもこの調子(しかも同じ日にあったのでなお辛い)だった。教習が終わってから部屋で泣き崩れてしまった。

 ちなみに、PSIDでは優先して教えてもらいたい教官、絶対に当たってほしくない教官というのを指定することができ、後者についてはその嫌な教官を唯一指定しました。

 

③飯を…飯をもっと充実させて…

 飯が無い!教習所が出してくれる飯がない!

 では、どうしていたか、だって?主な選択肢は3つ。一つ目は車校の下にあったファミマで飯を買う。二つ目は島の中にある飯屋に行く。三つ目は電車で三宮駅まで行ってそこにある飯屋に行く。以上。いずれも高い!入校日に見た寮食botの台湾まぜそばがいかほど美味く見えたことか……。

 自炊なんて手段はありません、キッチン使えないので。自炊ができたらなおいいだろうが、まな板すら無いので無理でした。

 ダントツで食べたのはファミマのご飯。美味いわけでも不味いわけでも無いコンビニのご飯を部屋で黙々と食べていました。冷やしラーメンとファミチキが美味しかったくらいか。

 島の中にある飯屋については以下に数店舗挙げておく。いずれも高かった。

その1 屋島(そば屋)

そこそこお値段は張るが、普通においしいそば屋。平日のみなのがネック

その2 創作中華 麗-Li-

町中華のような雰囲気。正直あまり美味しくはなかった。

その3 ごはん家

昼は定食、夜は居酒屋の形式を取る飲食チェーン店。iPadで注文を取る形式だった。合宿終盤に行ったが、普通に美味しかった。値段もそこそこリーズナブルで良かった。

その4 Big Boy

言わずと知れたハンバーグチェーン店。仮免合格祝いにバイキングに行った。流石に高過ぎた、もう行かない。

 以上、このくらいか。まぁポートアイランドに遊びに行く際には是非。

 

4.後半~ぼっちはつらいよ~

 仮免試験を無事突破し、ついに路上教習が始まった。走っていたのはポートアイランド内と三宮駅周辺。後者は特に、車通り・人通り共に多く、路駐も多く、おそらく普通の路上教習よりかは難しいと思う。高速教習は何とSEGAの筐体(1000万円!)を使ってやっておりました。3回ほど事故りました。

 第2段階で一番嫌だったのが、複数教習。ぼっちで乗り込んだ自分であったが、そこに一緒になったのは仲良し女子二人組。4回中3回その仲良し女子二人組と一緒に複数教習を受け、とても気まずかったです……。そして、一番嫌だったのはセット教習。セット教習でもその仲良し女子二人組と一緒だったのだが、そこに女性の教官が入り、女子二人組と意気投合し嫌な男の話とかもし出すから、余計にむかっ腹と肩身の狭さが大きくなった。本当に男女問わず二人組が仲良くして距離感が近すぎるのを見てるとイライラする。

 そんなこんなで無事卒業することができました。え?端折りすぎ?だってそんな大して面白くもないんだもん。

 

5.その後

 というわけで無事卒業して、ポートアイランドから三宮駅まで歩いて帰ることにしました。8月中旬の真夏日にこれをやった自分は馬鹿だな~、と今でも思います。歩いて1時間弱の距離を35℃近くの日に歩くのはやはり苦行だった。さらに愛用のバックパックはぶっ壊れ、もはやカバンとしての機能は既に失われていた。なので、荷物の持ち運びがかなり不便なものとなり、より辛かった。

 本免試験は9月中に鮫洲の試験場で受けた。1度は不合格(89点でした、おしい)になったが、2度目でついに合格。見事一人で運転できるようになりました。

 今のところ車を持っておらず、シェアカーなども契約していないので、一切運転する機会がありません。できれば練習して運転をものにしたいけど、今しばらくは無理そうかな。業務スーパーもチャリで三条に行くのではなくて、車で御陵にでも行って生肉を買いたい。

 

結論!

一つ、印鑑は忘れずに持っていけ。

一つ、免許合宿は3人で行け(1人はぼっちで辛い、2人は複数教習で一緒に乗るぼっちが辛くなるからやめれ、4人ははぐれものが出るから控えよう)。

一つ、教習所で飯が出るかどうかはちゃんと確認しよう。

以上!